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ハロウィンはニューヨークだけでなく、全米中がSpooky-お化けが出そうなお祭り騒ぎになる一日!ハロウィンは、元々アイルランドのケルト文化の異教のお祭りが起源で「万聖節」と言われ、11月1日に死者の霊や妖精が訪れる日家の外に供え物をしたことが由来の様です。そして、19世紀後半に移民がアメリカにこのハロウィンを伝えたとされています。Jack-o-Lanterns(カボチャをくりぬいてお化けのように作ったもの)は、魔除けの為に作られていたってご存知でしたか?

ハロウィン

Holidayとは言っても実際に祝日ではありませんが、子供たちにとってTrick-or-Treatと近所を周り甘いキャンディーやチョコレートが貰えたり、大好きなスーパーヒーローや映画の主人公のコスチュームを着られる、そして少し学年が上がるとちょっと怖めのゴーストや魔女、果てはゾンビのように仮装をして最高に楽しめるイベントでもあります。もちろん、大人だって負けてはいません。家にちょっとしたHaunted House-お化け屋敷を作ったり、玄関や庭にハロウィンカラーのオレンジと黒を使い、工夫を凝らしたJack-O-Lanternsを置いたり、屋根や窓にはおもちゃのガイコツや綿や糸で作ったクモの巣を飾ったりします。中には、本格的にお化け屋敷を作り、毎年ハロウィンの名物屋敷になっている家もあります。

ハロウィンにあまり馴染みがないと、これってちょっと変な楽しみ方じゃない?なんて思われるかもしれませんが、ただ単にふざけて楽しんでいるだけ。ですから、全く人に害を与えようなんて思っている訳ではありません。何と言ってもハロウィンは一大イベントなので、各地で手の込んだ実にクリエイティブな作品が多数制作される日。10月31日はある意味ハロウィンホリデーになっていて、あちらこちらで仮装パーティーやパレードが行われ、街には奇抜でちょっと怖いコスチュームを着ている人で溢れるので、驚かない様に。

もちろん、このイベントは英語の練習にも打って付けなので、思い切って奇抜な仮装をして街に繰り出しましょう。ユニーク、そしてミステリアスな人達に囲まれるのも楽しいし、この日ばかりは見知らぬ人に声を掛けて、冒険してみてください!

  1. New York City’s 44 Annual Village Halloween Parade; Tuesday, October 31, 2017  

ヴィレッジハロウィンパレード 10月31日(火曜日)

ニューヨークでハロウィンに開催されるパレードをご紹介しましょう。毎年恒例のヴィレッジハロウィンパレードは、今年44回目。その年のテーマが決まっていて、気を入れて派手な仮装をするニューヨーカーが多く、観光客にも大人気です。そして、仮装していれば誰でも参加OK、見学していないでパッと目を引くようなコスチュームを着て、ぜひパレードに飛び込んじゃいましょう!

あくまでもSpectator-見物人として楽しみたいのであれば、ちょっとアドバイス。当日は交通規制があり、パレードはSpring Street から16th Street と 6th Avenueまであり4時間も続きます。何時間も前から場所を確保しようとする人などで大混雑が予想されるので、準備を万端に体調を整えて、そしていつものように時間には余裕を持って出かけてくださいね。

  1. Blood Manor; 163 Varick Street; October – November

ブラッドメイナー (血塗られた領主の館)

究極のコワ~イハロウィンを経験したい人向けの場所をご紹介しましょう。入場料は40ドル位ですが、ニューヨークでは最も人気があり、いろいろな恐怖を経験出来るHaunted Houseの一つ。ここには、テレビ画像や雑誌類、ラジオショーなど、たくさんのビジュアル系の恐怖が揃っています。大声でキャーキャー叫びながら英語も練習出来る、そんな風にハロウィンを楽しみたい人にはぴったりの場所です。ここは本当に怖いお化け屋敷なので、心の準備をして行ってくださいね!

  1. Your Halloween Movie Round-Up

ハロウィン向けホラー映画

 ハロウィンだからと言ってコスチュームにお金を掛けたくないし、私の様に人込みは苦手。そんなあなにはストレスフリー、家でポップコーンを作って、ホラー映画三昧はいかがでしょうか?クラシックなホラーから最近の恐怖モノまで、揃っています。

・A Nightmare on Elm Street (1984): エルム街の悪夢

・Halloween (1978): ハロウィン(シリーズ物の一番最初の話)

・Night of the Living Dead (1968): ナイトオブリビングデッド

・House on Haunted Hill (1959): ハウスオンハーンテッドヒル

・Friday the 13th (1980): 13日の金曜日シリーズ1

・House of 1000 Corpses (2003): ハウスオブ1000コープス

・It (1990): スティーブン・キングのイット(最近リメークが製作されたそうです)

・The Amityville Horror (1979): アミティビルホラー

 以前お話ししたように、セリフが英語の映画は英語の勉強にもピッタリ。お気に入り(?)のホラー映画を見つけて、英語力をつけてくださいね。

以上、いかがでしょうか?ハロウィンは、子供と大人もクリスマスの次に楽しみにしているほどの行事です。でも、ふざけ半分で他人を脅かすだけでなく、中にはどさくさに紛れて、子供たちに配るお菓子や果物に針を入れたりと危険な事をする人達もいます。ですから、特に夜に出かける時は友達と一緒に行動して、また暗い道には一人で行ったりしない様にしましょう。

では、安全で楽しいハロウィンを過ごしてくださいね!

Happy Halloween and Have a Safe & Super Spooky Night! 

 


ニューヨークで暮らしていると、税金から生活費、交通費までと何もかも高い!そう感じたことはありませんか? 交通手段は地下鉄やバス、タクシーと様々、またいろいろな種類のフードを楽しめるし、ビッグアップルのあちらこちらをショートトリップ出来るのも大都市の醍醐味。でも、つい予定外の予算を費やしてしまうものです。

少し前に、皆さんにはグロセリーショッピングや旅行で節約する方法をお伝えしたことがありました。今回は、ニューヨーク生活でより節約出来る情報をお届けしましょう。

クーポンアプリ

ビッグアップルはやりたいことが一杯、でもあまりにもお金が掛かりそう、そうがっかりしていませんか? 実は私自身も経験済みなので、その気持ちがよく分かります。そこで、ちょっと気持ちを切り替えてみましょう。ラッキーなことに、デジタル世代の私達には、超お得なお値段で買い物ができるオンラインのサイトやアプリが多数あるんです。今まで何度もお伝えしているように、英語を効果的に使えるようになる為には、人と交流をしたり、またオンラインの様々な情報や口コミやアプリを活用してみてください!

1.Groupon  クーポンサイトをチェックしてみよう 

皆さんは、買い物の際によくクーポンを使いますか? Grouponは、あらゆる商品に使えるお得なアプリとして、最も使われているクーポンサイトです。買い物がしたくてたまらなくなったら、グルーポンのサイトをクリック、アパレル、ジュエリー、家具類や家電製品など、おトク情報をぜひチェックしてみて。グルーポンは買い物情報だけでなく、住んでいる場所から近くの美容院や、フィットネス、更には家事代行サービスも見つかります。私がニューヨークに来て間もない頃、美容師を探していたもののかなりキツい予算、どうやって探そうかと考えあぐねていたら、何と近所でヒット。2年半経った今も、その美容師さんにヘアカットをしてもらっているんで す。

ニューヨークで「何かクールな事をしたい、でも何から探し始めたら良いのか分からない」なんて事があったら、まずはおトクな情報を探してみてはいかがでしょうか?例えば、キックボクシングに興味はあるけどちょっとしり込みしそう。そんな時は、このクーポンサイトをチェック。まずは、アプリをダウンロードしてみましょう。思いがけず新たなおトク情報が見つかるかもしれません!

2. Yelp  口コミサイトをチェックしてみよう

少し前に、レストランや博物館、フィットネスジムやスパ、そしてショッピングエリアのランキングガイドもチェックできる「Yelp」というサイトについて、ご説明しました。YelpもGrouponのように、様々なおトクな情報が得られてお店を選ぶ際に役立つサイト。このサイトは、各店の位置の情報やサーチしている人に役立つコメントをSNSにシェアすれば、超お得なクーポンがもらえるという特典付きなのです。個人的な経験なのですが、12月に引っ越しをした時、引っ越し業者の人達が驚くほど良い仕事をしてくれたことがありました。Yelpサイトに彼らの仕事を褒め称えるコメントを載せたところ、後日花束を贈ってくれたりと、とても感動して喜んでくれたようでした。

仕事などなかなか成果が出ないと悩んだりしますよね。が、ちょっとしたことがきっかけで、長年の努力が報われることもあるのです。近いうちに新しいレストランを探す機会があれば、お店がある位置の順にお得な情報を探してみてください。

3. Woot ちょっと手厳しいサイトもチェックしてみよう

 こちらもGrouponやYelpと同様にお得情報があり、お気に入りのサイトです。ちょっと違うのは、Wootはちょっとユーモアかつ辛辣なコメントが多いのが特徴。時々、ちょっと楽しむために、このサイトをチェックすることも。Wootは、有名なメーカーの電化製品からアート作品、ワインやアパレルまでと、ありとあらゆる商品がディスカウントされいます。また、大手通販業者のように目玉商品や期間(時間)限定の商品もあり、さっと決めないと手に入らないので、ちょっとしたスリルが感じられるかもしれません。

このようなちょっと手厳しい内容のサイトやアプリの利点は、ニューヨークだけでなく様々な市場の詳細、商品そのものや値段を知り尽くしている点でしょう。ニューヨークに住み始めて間もないと、自分がよそ者に感じたり、騙されてしまうようなことがあるかもしれません。様々なサイトを隈なくチェックすることにより、どの様な商品にどの位お金を払っているかが分かる上、コメントも匿名に出来るのも良い点です。アプリの種類をしっかり調べることも、ちょっとした英語の勉強に役立つでしょう。サイト内の購入者や利用した人達のコメント欄を良くチェックして、お出かけや買い物の際には大いに役立ててくださいね。

 

 

 

 


アメリカのコメディについて、少々ご説明しておきましょう。現在ビッグスターになったコメディアン達は、小さなコメディークラブ(Stage-小屋とも言われている)でスタンダップコメディーから経験を積み始め、徐々に規模の大きいクラブに移ったり、幸運にもテレビ番組のプロディーサーや製作者に実力を見出されて、全米ネットワークのコメディーショーのレギュラー出演者に抜擢されることもあります。ジェリーサインフェルドやクリスロック、誰もが知っているロビンウイリアムス、ティナフェイと言ったスター達も、スタンダップコメディの出身者。スタンダップコメディーとは、普段の生活や社会問題、更には政治家や政治問題について鋭い観察や痛烈な批判といった少々小難しい話題を、ジョークを交えてコメディアンがマシンガンのように、かつてテンポ良く語るショーです。多様な文化がひしめく大都会では観客の眼も鋭く、それぞれの人種について本人がちょっと自虐的なジョークを話題に上手く交えてステージで話すのも、コメディアンの実力が試される場でもあります。

コメディクラブ

今回はニューヨークでユニークな経験が出来るだけでなく、有名で人気のあるコメディクラブをご紹介しましょう。コメディアンが話す内容にはスラングやコメディー特有の言葉遣いもあり、ちょっと難しく感じるかもしれません。でもこれも聞きながら英語の練習ができる良い機会、ふと気が付くと面白くて自然に笑えるようになるでしょう!

  1. キャロラインズブロードウェイコメディクラブ、タイムズスクエア Caroline’s on Broadway, Times Square

子供の頃からコメディーショーが大好きだった私は、夜遅くに放送されていた当時人気の涙が出るほど可笑しいコメディー番組が見たくて親にせがんだり、自叙伝でコメディアン自身がどの様な人生と経験を積んできたのかを興味深く読んだものです。そして、ニューヨークに移り住んで間もなく、有名なコメディークラブでお気に入りのコメディアンのショーを観ることが出来、夢がかなったという訳です。

キャロラインズブロードウェイコメディクラブは、タイムズスクエアにあり歴史を感じる建物が目印です。私がニューヨークで初めてスタンダップコメディを観たのが、このクラブ。当時の思い出ですが、案内係にチケットを渡すまで興奮してしまい、席に着いても落ち着きのない子供の様でした。ここでは軽食が頼めるので、お腹が空いて来ても大丈夫。また、会場は比較的小さめで席も狭いので、双眼鏡やオペラグラスは必要なく、コメディアンのセリフ一つ一つが良く聞こえるでしょう。コメディ関連の英語を少し予習をして来て、頭の中で練習してみてください。

  1.      アップライトシチズンブリゲード、イーストレッジ Upright Citizens Brigade, West 22nd Street and East Village

イーストレッジにあるアップライトシチズンブリゲードは、ニューヨークでも大人気のコメディクラブ。コメディーショーではお馴染みの、アジズアンズーリやエイミーポーラーといったスターが、かつてステージに立ったクラブでもあります。またこのクラブで活躍したコメディアンは、アメリカで大人気のコメディー番組のレギュラー出演を果たしたり映画に出演と、大出世したスターも多数います。

明日のスターを夢見て経験を積み、前座をしながら観客の反応を肌で感じたりと、見習い中のコメディアンが多数いるのもコメディークラブの特徴です。コメディーのネタや、Punchline-オチは少々理解し辛いことがあるかもしれませんが、生のライブで彼らのパフォーマンスとセリフによく耳を傾けて、集中して聞いてみるなど英語の練習をしてください。

  1. ゴッサムコメディークラブ Gotham Comedy Club, West 23rd Street

ゴッサムコメディークラブもお気に入りのクラブ。ここは、テレビの大ヒットシリーズのオーディション会場にもなっている超有名な場所でもあります。また、会場が小さく席も狭いので、ジムギャリガン、ジャドアパトウ、クレイグロビンソンと言ったスターの笑いが止まらないようなスタンダップコメディーが楽しめると同時に、会場の熱気も感じられるでしょう。それから、コメディークラブでは特に前列に座っていると、コメディアンが観客を引き込んでジョークやネタのやり取りをすることも良くあるんです。一度経験をしてみたければ、前の席の二つ目くらいに座りましょう。

それってちょっとChicken out-ビビッて逃げちゃいそう?でも、せっかくですから、この機会を逃さずトライしてみて。確かに、スタンダップコメディアンが話す、いわゆる専門用語やスラングはちょっと難しいかもしれません。実は、観客の反応によって内容を瞬時にアレンジして、観客の笑いを誘えるかどうかコメディアンの実力が試される、それがステージー現場でもあります。コメディクラブの本場ビッグアップルで、英語の力をつける為にも、ぜひ一度クラブに足を運んでみてくださいね!


TESOL とは、Teaching English to Speakers of Other Languagesの略で、英語を母国語としていない人達を対象に教える英語教授法の資格で、教育系の実践的な教師の養成プログラムです。世界中の非英語圏の国々で英語を教える際に認められる国際資格の一つであり、語学学校やインターナショナルスクールで教鞭を取る場合、取得している証明を求められる場合があります。

TESOL 取得者

英語教授法として知られているTEFL (Teaching English as a Foreign Language) は、英語が外国語の国々、例えば日本、韓国、台湾、ヨーロッパ、中近東などでの英語教授法です。一方、TESL (Teaching English as a Second Language) は、英語圏の国、また移民の多いアメリカやカナダでは、普段の生活では主に英語を使用したり話していない、つまり英語が第二外国語の人達を対象に教えられている英語教授法です。両コース共に、英語を母国語としていない人を対象とした様々なティーチング法を学びます。TESOLの資格は、多民族国家でも移民だけが対象の英語教授法ではありません。様々な教育機関(コミュニティーカレッジ、4年制の大学)では、TESOLを取得していなければESL関連のクラス (留学生他対象の英語コース)は教えることが出来ません。

一方、イギリスの英語教授法は、一般的にケンブリッジ大学のCELTAが知られています。これらはすべて英語を母国語としていない人達を対象にしている教授法ですが、どれが最も優れているということではありません。アメリカではあくまでもTESOLが主流です。

日本だけではない、世界で需要が高まる英語教育と認定機関

英語の需要が高まるにつれ、世界の英語圏とそれ以外の国々で、TESOL取得コースやプログラムを提供している認定機関が増えました。語学学校や大学のエクステンションコース(単位にはならないが資格の取得が出来る、いわゆる成人向けのプログラムなど)で取得出来るCertificateや、大学院で言語学の修士号MATESOL、更にはPhD-博士号のコースを設けている大学もあります。受講時間は機関により様々で、春休みや夏休みの間に取得出来る1か月以内や3か月の短期間コースをはじめ、Professional Certificateと言われる6か月から1年(2学期間など)掛けて理論を学び、実習が課せられる機関もあります。入学の基準も機関により異なり、非英語圏の場合はTOEFL iBTが60-70以上、またはTOEICの点数が最低800点プラス最終学歴が大学卒、英語教師としての経験が何年以上など、入学基準が厳しい機関もあります。TESOLコースのある語学学校や大学などでは、一般的に夏休みを利用し短期間コースを受講する英語教師(母国)が多く、6か月間や一学期をかけての長期間(例: 週2日、各5時間授業の夜間クラス)には、アメリカ人の社会人が多い傾向があるようです。

TESOLコースで学ぶカリキュラム

TESOLコースでは、一般的に以下の教授法や方法論を学びます。

  • SLA-Second Language Acquisition (第二言語取得理論)
  • 4つのスキルSpeaking, Listening, Reading, Writingの教授法
  • プレゼンテーション力や効果的な発表の方法
  • カリキュラムとレッスンプランの作成、生徒の英語力の評価 (Assessment, Evaluation)
  • 効果的な教材の発掘や使い方
  • 実習(Practicum)

基本的に、TESOLは CLT-Communicative Language Teaching(文法の基礎力に加え、コミュニケーション力をつける教授法)が主流ですが、英語で話が出来るように練習するだけの教授法ではありません。状況に応じた表現を適切に使いながら、円滑にコミュニケーションを図る能力を身に付ける為のメソッドでもあります。更に、他の教授法の例として、TPR-Total Physical Responseという体全体を使って学んだり表現する方法も学びます。他に、 Role-Playを含む様々なアクティビティーを作ったり、語学だけでなく様々な科目の学習に効果的なVisual Aids(写真や実生活で見られる物、カードに描かれている絵など)を独自に作成したりと、ハードな理論の授業の中にも、実際のESLの授業を想像しながら楽しめる事もあります。

TESOLコースの受講生に受講理由を聞いてみた

TESOLコースは、出願者が必要な入学条件(各機関による)を満たしていれば誰でも受講が可能です。それでは、どの様な目的で生徒が受講しているのでしょうか?

アメリカのあるTESOLコースの例をご説明しましょう。東海岸の小学校で30年以上教師をした後カリフォルニア州に移り教師を続けていた際、英語を母国語としていない生徒が多い為、地区の教育委員会から勧められ受講していた女性がいます。東海岸の学校では移民や外国生まれの生徒が殆どいなかったので、様々なティーチングやカリキュラム作成などもとても役に立ったと言います。また、政治的な理由でアメリカに渡って来た難民を担当、英語が殆ど理解出来ない為、生活に必要な事柄を教えたり指導をする立場にありコースの受講を決めた市の職員は、言葉だけでは理解出来ない難民には「何をどのように伝えるのか」といた知識を深めたり、実物を使ったり写真を見せて指導する方法が効果的で助かったそうです。

ユニークなケースでは、長年株のディーラーをして来たが一旦退職、昔からの夢であったヨーロッパで英語を教えたいと準備をしていた男性、また奥様が日本人なので、近い将来日本に移住して英語教師になるべく受講していたりと、目的は様々でした。

外国からの受講生は、日本、台湾、韓国、ブラジル、トルコなどからの留学生が多く、母国で英語教師(語学機関の講師も含む)をしながら資格取得を目指したり、個人的に英語力を強化する為に受講していた生徒もいました。それぞれの国の文化的な特徴を他の生徒達とシェアしあったり、学びあう事は意義深い経験だったようです。英語教師の経験はそれぞれ異なりますが、留学生であっても母国では講師の経験が豊富だったので、語学学校の実習では実力を発揮し、実際に語学学校の講師としてスカウトされた受講生もいます。

TESOL取得のメリットとデメリット

第一のメリットは、TESOLは国際的に認められている資格ですから、世界の様々な国で英語を教えられるという事でもあります。

日本人として文化的背景や特徴を分析すれば、効果的なカリキュラムを組んだりレッスンを作り授業を進めることも出来るでしょう。例えば、日本では教師が教科書を中心に授業を進め、生徒は個人の意見をあまり出さず受け身で学ぶスタイルが主流です。また、読み書きは得意で英語力は高いにも拘らず、練習をする機会が少ない事と失敗を恐れるあまり自分から話をしないので、コミュニケーション力が低い、又はそのように見られてしまう傾向があります。アメリカの教育がそうであるように、TESOLコースではStudent-Centered-生徒が中心、教師(講師)は力を添えるFacilitator(facilitate: 促進する、促す) の役目である事を学び、徹底的に練習します。失敗を心配してあまり話をしない生徒を授業に積極的に参加する機会を増やしたり自信を付けさせる、更に教室を英語の練習が効果的に出来る環境にする役目を担うことになります。

総合的な英語力を培う為に、国の教育省で定められている教員免許の他に、TESOLも必要になってくる可能性もあるでしょう。

では、デメリットとして考えられる事は何でしょうか。

教育関連の資格を取得することに、デメリットは殆ど無いように感じます。

TESOLは各国の語学機関やインターナショナルスクールでは認められていますが、国の教育機関で認可されている教員免許や公的な教員の資格ではありません。例えば、日本では学士号と文部科学省で認可された教員免許が必要ですから、TESOL資格のみで教育機関では教えることは出来ません。

また、民間の語学学校では短期のTESOLコースが多く、授業は早いペースで進められ課題も多く、高い英語力が必要です。また、社会人は仕事の都合などがあり、全てのコースプログラムに時間を費やせるか否かが難しい点かもしれません。一方、大学院でMATESOLを取得する場合、言語学系の学士号が必要の上、修士課程は1年から3年掛かります(国の教育制度や大学により異なる)。

語学機関のTESOLコースでは実践的な英語教授法が主なプログラム構成なのに対し、大学院では学術的な研究が中心です。どちらの資格が就職に有利になるかどうかは、それぞれの国の英語教育事情やニーズによると言えるでしょう。

受講を考えている方々にお伝えしたいこと

2020年の東京オリンピックを3年後に控え、行政などによる英語のボランティア通訳のトレーニングが開講されています。が、様々な場面において英語で対応出来る人は限られており、とっさにDo you need help? と声を掛けられる人は多くはありません。基本的な英語力がありながらも、その状況に応じた受け答えが出来ないことが多いのです。

英語圏出身で英語がネイティブであれば、英語の教え方が必ずしも良いとは限りません。きちんと理論を学ばず全くトレーニングを受けておらず経験もあまりない場合、目標が不明であったり効果的に英語が学べないだけでなく、ただ英語で話しているだけの話し相手になってしまいます。ノンネイティブ(非ネイティブ)であっても、しっかりと理論を学び実習を経験し、資格を取得する。そして、実際に語学学校などでESL (English as a second language) 及びEFLの授業を教える練習をして経験を積むことにより、素晴らしい英語教師(講師)になれるのです。日本人だから理解出来る、英語学習の弱点や克服の為の方法など、TESOLコースでしっかり学び力をつけ資格を取得し、堂々と活躍出来る自分を目指しましょう!

TESOLコース
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