ニューヨークの春と小耳に挟む慣用句
2017年4月10日春の訪れというのは皆さんの中でも一年で一番嬉しい出来事の一つではないでしょうか。雪が溶け始め、太陽の顔を出す時間も長くなり、鳥たちの鳴き声もより多く聞こえてくるように思います。
あなたも多分、アパートから出て新鮮な空気を取り入れようとしているのではないでしょうか。出かけているときに、春に関するよくわからない慣用句を耳にするかもしれません。そんな慣用句をニューヨークの春の陽気に間に合うように、分かりやすく説明したいと思います。
Spring Fever
春がもうそこまで来ていて、気分がいいというときに使います。
そわそわし、寒かった冬を思い出すことなく暖かな春の陽気の中に飛び込みたいと思って、何か計画を立て始めます。以下、この慣用句をどうやって使うかをご説明します。
“I think I have spring fever—all I want to do is spend time outside, look at the beautiful, new flowers, and dust off my sunglasses that have been tucked away all winter!”
「私、春の熱があるみたい。外に出て、綺麗なお花を見て、冬の間にしまい込んでいた全てを解き放つの!」
Raining Cats and Dogs
ご存知のように、春はいつも暖かく日が射しているとは限りません。
雨は花や木々に新しい生命と活力をもたらし、生まれ変わらせ、緑が再び現れるように栄養を供給しています。こんな時に、”raining cats and dogs”という慣用句を耳にするかもしれません。簡単に言えば激しい雨が長く降っているという事なのですが、猫が大雨、犬が強風をもたらすという迷信から来ているようです。
“I can’t believe how heavy this rain is! It’s raining cats and dogs out there!”
「本当にひどい雨!土砂降りだわ!」
Flowers bloom in the shower in April
これは “Rain cat and dog”と同じ使い方です。 5月の花が咲き、新たな命を吹き込むためには、頻繁に雨が降らなければなりません。一般的に雨は4月に降り、5月は本格的に春が来ると見なされます。文中でこの慣用句が出てくるとこのような使われ方をします。
“Even though I’m so tired of bringing my umbrella with me everyday, I have to remind myself that April showers bring May flowers.”
「毎日傘を持ってくるなんてホントに疲れちゃう。4月の雨が5月の花をもたらすことを言い聞かせないと。」
Have a green thumb
春が戻ってくると、あなたの周り、そしてニューヨーク中で沢山の緑を見られる様になります!バルコニーのプランターやパークアベニューのメインストリートの造園のお世話を頼むでしょう。その方々は園芸や植物のメンテナンスの事を良く理解していて、「園芸の才」を持っています。誰もがその技術や直感を持っているわけではありませんが、聞くとしたらこのような感じでしょうか。
“She’s got the best green thumb! She can grow the best vegetables in New York City, better than anyone else I know!”
「彼女、凄く栽培の才能があるの!私の知っている中で野菜の栽培をさせたらニューヨーで一番ね!」
When It Rains, It Pours
何をしてもうまくいかない、そんな日を経験したことがありませんか?
もしかしたら雨で一日が始まり、電車も乗り遅れ、階段で滑ってしまったりとか?そんなときに使うのは「When it rains, it poured」。
あなたはゆっくり休めていなくて、うまくいかないかもしれないと思ったことは全部うまくいかないんです。では文章ではどうでしょう。
“What a horrible start to my day. First I lost my MetroCard, then I missed my connecting train, and then my purse got caught in the revolving door! I guess when it rains, it pours!”
「メトロカードを無くして、電車に乗り遅れ、お財布が回転ドアに巻き込まれてしまったわ。まさに泣きっ面に蜂だわ。」
A Spring in One’s Step
これは先ほどの「雨が降れば、土砂降り。」とは反対の意味になります。
清々しい晴れの日、太陽もまぶしい。どうでしょう?もしあなたがこんな気分なら、雲の上を歩くような軽やかな気分ですか?これを表現するのに、「spring in your step」と言う言葉があります。例文で見てみましょう。
“Everything was going my way that day, and I was simply in the best mood. Even when I was walking around in the streets, I had a spring in my step, and it felt like I was almost skipping!”
「その日は、何もかも私の思い通り、ホントに気分が良かったのよ。ただ道を歩いていただけでも、足下に春が来たみたいに、スキップしている感じだったの。」
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