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9/11から20年: ニューヨークの意義深い記念日に敬意を表して

2021年10月15日

2001年9月11日を憶えていますか?

高校2年生だった私はラテン語の授業を受けていました。当時殆どのクラスメートはスマホなどは持っておらず、ごく初期の携帯電話だったので、ネットやライブのニュースは全くアクセスが無かったのです。

ある時突然沈黙が流れ、私達は皆恐怖と懸念に襲われました。そして帰宅すると、両親に抱きしめれ、夕食の間も奇妙で悲しい沈黙に包まれていました。これから何かが変わるのだと、ティーンエージャーの私にも分かったのです。

それから14年後、私はニューヨークに移住。興奮と誇りに満ちていましたが、ニューヨーカーは心の痛みがある事を理解していました。ですから、この大都市には敬意を示さなくてはいけないと感じたのです。 

初めて9/11犠牲者記念碑を訪れた時、私は家族を亡くした様な悲しみに打ちのめされてしまいました。この場所を訪れる度に心を動かされ、謙虚な気持ちになるのです。

今年は事件から20周年を迎えましたが、記念日にお祝いはありません。9/11は私達それぞれがこの悲劇を振り返り、犠牲となった愛する人を思い出し、全ての犠牲者を悼む日なのです。

私がこの日(9/11)をニューヨークで迎えるのは、6年目ですが、マンハッタンでは毎年必ず黙祷をしています。涙を流す人もいますが、この日は誰もが静かに小声で会話をしたり、窓から外の様子を見たりして、犠牲となった人達を想い追悼するのです。

アメリカ同時多発テロ事件から20年、犠牲者を追悼したいと考えていらっしゃるかもしれません。今年は未だコロナ禍てもあり、安全面では少々難しい点があるかもしれませんが、敬意を表す方法はたくさんあります。その幾つかをご紹介しましょう。

1. 9/11 Memorial and Museum 同時多発テロ記念碑と博物館

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9/11の記念碑と博物館は、安全上の理由で犠牲者の家族と関係者のみ用意される事になっています。また、交通渋滞も予想されるので、やはり優先的に家族関係者が追悼し悼む一日にするべきでしょう。

記念碑と博物館は年中開いているので、私達は他日を選んで訪れましょう。

2. Visit your local church or place of worship 市内の教会とミサに参加しましょう

当日犠牲者を悼み、教会などで多数ミサ(礼拝式) が行われる予定です。個人の宗教に関係なく、参加されてみてはいかがでしようか。

3. Stream the experiences ネットを使いましょう

コロナ禍が続いている為、自宅で過ごすのは良い事です。ネットで繋がれる時代ですから、9/11の影響についてたくさんの情報や愛する人を亡くした個人の経験、そして様々な語り継がれている話を聞く事が出来るでしょう。私も何度か参加しましたが、いつも謙虚な気持ちになりました。この経験は人の気持ちや深い悲しみを理解する事が出来るので、皆さんに勧めています。

タイタニック号が沈んだ北大西洋やハワイの真珠湾攻撃、ケネディ大統領が暗殺されたダラス、そしてニューヨークの9/11と、歴史的な惨事が起きた史実を忘れることは決してありません。私自身ニューヨークに住んではいませんでしたが、あの日ラテン語の授業中に知ったテロ事件と悲しみ、様々なニュースや情報に固唾を呑んだあの年を忘れる事はないでしょう。そして、愛する家族を失った人に出会い、どの様に悲しみと向き合ってきたのか話を聞く機会もありました。

ニューヨークにいる今、追悼碑や犠牲者博物館を訪れ、イベントの際に新たに出会った人もいた為、心の繋がりを感じたのです。個人的には特に宗教的な意味はありませんが、職場では9/11には複数回黙祷をして犠牲者に敬意を表しています。

この日は愛する家族に電話をして、いつも皆のことを考えていると伝えたい、そして人生に感謝して眠りに就きたいと思います。