TESOL取得が英語教師志望の大学生にプラスになる理由
2017年7月1日TESOLとは?
日本で英語の教員を目指した人たちはTESOLという言葉を聞いたことがあるかもしれません。TESOLとはTeaching English to Speakers of Other Languagesのことで、簡単に言えば英語を母語としない人たちのための英語教授法です。他にもTEFL (Teaching English as a Foreign Language) とも呼ばれることがあります。日本で英語を学ぶ子供たちや学生のために英語を教える場合はまさにTESOLやTEFLの学問が対象となるのです。
アメリカ・イギリスでは英語教授法の研究がさかんに行われている
アメリカやイギリスではTESOLやESL (English as a Second Language) の研究や指導法については非常に沢山研究されていて、英語を母語としない話者に英語を教える人たちにとってはとても重要な学問です。逆に日本ではまだまだ残念ながらTESOL を学べるところや教えられる先生がいないのも事実です。
日本の大学で中学、高校の英語の教員免許は取得できますが、授業の内容では物足りないと思っている人も多いかもしれません。なぜなら今の教員免許取得の授業は、「教科に関する科目」と「教職に関する科目」で分かれていますが、「教職に関する科目」の方を多く取得しなければならないのが現状です。つまり、「英語を教える」ということに関しての授業は少なく、実際に教壇に立ち始めた時に「どう英語を教えたら良いのか」分からず、悩む若い先生たちも多いのです。
「日本語で教える」から「英語で教える」に対応する
TESOLでは様々なことを学びます。もちろんそのプログラムにもよりますが、基本的にはESLの歴史や今までの教授法等について学びます。更には言語学や音声学等についても学び、大学の教員免許取得のための授業より英語を教えることについてずっと深い内容が学べます。そしてどうやって第二言語としての英語を教えるのが一番良いのかを勉強し、研究していくためのプログラムがTESOLです。
就職活動にも、指導現場にも有利に働くTESOL
また教員採用試験を受ける場合や教員を目指して就職活動をする場合、TESOLはプラスになることが非常に多いでしょう。実際に教壇に立ち始めた時にもTESOLを学んだ先生と学んでない先生では英語を教えるアプローチも違い、学んだ理論や教授法について実際に考えながら英語を教えることができます。どのように人が第二言語として英語を獲得していくのかを理解した上で教授法を考えているのがTESOLなので、英語の教員を目指す人たちにとっては非常に勉強になるプログラムなのです。
また実際に学校現場に入ると、もっと英語を教えることに関して勉強をしたいと思っていても校務文章、会議、クラブ活動、保護者への対応等本当に沢山のことで忙しく、勉強がなかなかできなくなってしまうのも現状です。英語の教員を目指す大学生の皆さん、大学生のうちにTESOLを専門的に勉強してみるのはいかがでしょうか。
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