カテゴリー:ニューヨーク情報
2016年からニューヨークの名物 「馬車で観光」がなくなるかも?
今日のブログは最近のニューヨークのニュースです。
156年近く続いているニューヨーク市の馬車での観光に、デ・ブラジオ市長は猛反対。
『ニューヨークの街、大都会に馬車が走るのは合点がいかない、廃止するつ もりだ。』と馬車廃止運動の先陣を切っています。
馬車廃止問題は過去にも取り上げられたことがありましたが、観光地のニューヨークとしては財源のひとつ。なんだかんだと継続されてきました。
■ 馬車存続の反対の理由は、「動物虐待」
観光馬車の馬は街の騒音や道路を歩くように飼育されておらず、猛暑の折など馬にとっては過酷、という理由です。
そのまま言葉通りとれば、「動物愛護」なのですが、実はこれにも裏話があり。
このブラジオ市長の主張に続くのは、動物愛護団体。
市長が選挙の時に、「馬車を廃止し、電気自動車に切り替える」との公約を掲げて、動物愛護団体の指示を得たものです。
実はこの動物愛護団体は20億の寄付金を調達しているといわれており、ブラジオ市長はこの団体から選挙活動として1億3000万ほどの寄付をされたと言われています。
これに対して馬車存続賛成派は、当然、全米で1200名をこえる馬車のオーナーたち。
馬はきちんと世話をされていて馬車に対する規制も細かく厳しいと反論します。
ニューヨーク市ではこの法律が通ると400人ほどのニューヨーカーが職を失うそうです。
「馬はペットではなく、労働用の動物で古来から世界中で活躍している。馬の仕事を奪うべきでない!」
うーむ、馬の仕事を奪うという見方もあるのか、、、と思わずうなってしまいます。
■ ニューヨーク州は動物福祉ランキングが全米4位
実はニューヨークは動物に対しての法律が全米でも5位以内に入る厳しい州。
例えばニューヨーク市では、
1.馬は毎年5週間の休みをとり、連続して9時間以上働かせてはいけない
2.馬、羊、牛、豚などを運搬する鉄道会社、または経営者、業者は28時間から36時間以上の運搬の時は、動物を車両からおろし、5時間おきに休憩やえさを与える義務がある
など・・・。
え? 毎年5週間の休みに、連続して9時間以上働かせてはいけない?
なんだか、ブログを書いている自分のほうが過酷な労働条件では・・・あれ??と、ふと何か頭によぎるものがありますね・・。
馬より過酷?
————————————–
デ・ブラジオ市長が進める「ban horse carriages」(馬車廃止)。
クイニピアック大学世論調査研究所の調査によるとニューヨーカーたちは、有権者の3分の2が馬車禁止を望まない、存続賛成派のようです。
法律が通れば、ニューヨーカーが仕事を失い、観光の目玉が一つなくなる。法律が通らなければ、ブラジオ市長は動物愛護団体からの支援がなくなる。
今日のブログは最近のニューヨークのニュースからでした。
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