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New York English Academyブログ New York Taste <ニューヨーク テイスト>

2024 年 9 月 10 日

カテゴリー:ニューヨーク情報

留学生の視点から見た世界のお祭り

街が異様に賑わうある日、え?今日はお祭りだったんだと気づかされ、せっかくのシャッターチャンスにスマホがない時代・・体当たりでその場を楽しむことができた留学生活では、特にお祭りは、その国の伝統や歴史、精神を体感できる絶好の機会です。留学中には、さまざまな世界のお祭りに遭遇しました。それぞれの祭りが思い出に残っていますが、その中で、あるヨーロッパの都市で迎えた新年のカウントダウンの盛り上がりが特に思い出に残っています。年越しに、ライブバンドのパフォーマンスや音楽で会場は活気に満ち、街全体が花火の光に包まれ、新年の幕開けを飾る中、それはそれは大賑わいの民衆に交じり、当時珍しかった日本人の私は、なんとその場にいた国営放送の方から、インタビューを受けてしまったのです!それなのに、留学に来たばっかりで、英語がうまく話せなかったので、しかも何て言われたのか定かでなく、「たぶんHappy new year を日本語で言ってくれ」とマイクをこちらに向けているんだろうなと解釈し「あけましておめでとうございます」とだけ言いました。(それでよかったのかな・・)今では良き思い出で、今となったらマイク片手に言いたい放題言ってやるのに!と若かりし頃を思い返すのです。留学生活で最も刺激的な経験の一つは、異なる文化に直接触れることです。特にお祭りは、その国の伝統や歴史、精神を体感できる絶好の機会です。日本では、小さなお祭りから大きなお祭りまで、それに伝統的なものや現代的なものまでいろいろな形態のお祭りがあるような気がします。特にアジア方面では伝統色が強いお祭りが多いのではないでしょうか?インドネシアに行った時は、観光ブックに載ってもいないような地域のお祭りに遭遇し、珍しいものだから使い捨てカメラでバチバチ撮っていた思い出もあります。(スマホはなかった)

アメリカの主要なお祭り

国民的な祝日ともなっていますが、アメリカの全国的な祭りとしては、まず感謝祭(Thanksgiving)が挙げられます。これは1621年にイギリスからの移住者たちが、厳しい冬を乗り越え、アメリカ先住民の助けで収穫を祝ったことに由来しています。感謝祭では、家族や友人が集まり、感謝の気持ちを込めて食事を共にし、七面鳥やクランベリーソース、マッシュポテト、パンプキンパイなどの料理が定番です。また、NFLのフットボールの試合がテレビで放映され、ニューヨークで行われる「メイシーズ・サンクスギビング・パレード」では、巨大なバルーンや音楽が楽しめる大イベントもあります。次に、独立記念日(4th of July)は、1776年7月4日にアメリカがイギリスから独立を宣言した日を記念する祝日で、全国で愛国心を示すイベントが開催されます。各地で花火大会やパレードが行われ、ピクニックやバーベキューが一般的です。特にワシントンD.C.やニューヨーク市での花火は非常に有名です。

ハロウィン(Halloween)は、もともと古代ケルト人のサウィン祭が起源で、死者の霊を慰める儀式が変化したものです。現在では子供たちが仮装して「トリック・オア・トリート」としてお菓子をもらい歩くことが中心となっています。カボチャをくり抜いて作る「ジャック・オー・ランタン」や、家を怖い飾りで装飾するのが一般的で、学校や職場でも仮装パーティーが行われます。そして、クリスマス(Christmas)はイエス・キリストの誕生を祝う日で、アメリカでも最も大規模な祝日のひとつです。クリスマスツリーを飾り、サンタクロースからのプレゼントを楽しみに待つ子供たちの姿が見られ、ニューヨークの「ロックフェラー・センター」のツリー点灯式が特に有名です。12月に入ると、各地でツリーの点灯式やパレードが行われ、クリスマスムードが高まります。

レイバー・デー(Labor Day)はアメリカの労働者を称える祝日で、9月の第1月曜日に祝われます。この日は夏の終わりを象徴する日でもあり、バーベキューや家族でのピクニックが一般的です。また、ニューヨークでは「ウェスト・インディーズ・デー・パレード」が行われ、カリブ文化を祝う祭典も繰り広げられます。地域的には、マルディグラ(Mardi Gras)はニューオーリンズで最も盛大に祝われるカーニバルで、フランスの影響が色濃く残っています。仮装パレードやビーズのネックレスを投げる風習、キングケーキと呼ばれるデザートなどが特徴です。また、セント・パトリックス・デー(St. Patrick’s Day)はアイルランドの守護聖人を祝う祭りで、特にアイルランド系移民が多い地域で盛大に祝われます。緑色の服を着たり、クローバーのシンボルを身につけたりすることが一般的で、ニューヨーク市でのパレードが特に有名です。

シンコ・デ・マヨ(Cinco de Mayo)は1862年のメキシコ・プエブラの戦いで、メキシコ軍がフランス軍を撃退したことを記念する日で、特にメキシコ系アメリカ人のコミュニティで祝われます。メキシコ料理やマリアッチ音楽が楽しめるこの祭りは、カリフォルニアやテキサスで大規模なフェスティバルやパレードが行われます。さらに、オクトーバーフェスト(Oktoberfest)はドイツのビール祭りを起源とし、ビールとドイツ料理が中心の祭りで、ミルウォーキーやシンシナティでのオクトーバーフェストは非常に大規模で有名です。最後に、ネイティブ・アメリカンのポウワウ(Powwow)はアメリカ先住民の文化を祝う集まりで、伝統的な踊りや音楽、宗教的な儀式が行われます。

文化に反する非常識なことって?

留学中のお祭りに関する失敗談として、アメリカに来たばかりの友人はハロウィンでちょっとした失敗をしました。アメリカでは、ハロウィンは子どもたちが「トリック・オア・トリート」と言ってお菓子をもらいに家を回る風習があるのはご存じかと思います。友人はそれを知っていたものの、子どもたちが訪れたときに渡すお菓子を用意していませんでしたので、代わりに冷蔵庫の中にあったリンゴを渡したのですが、子どもたちはがっかりした表情を見せ、後で子供たちに「ハロウィンではお菓子を渡すのが普通だよ」と言われ、なんとなく恥ずかしくなったそうです。お祭りに参加する際には、その背景や意味を理解し、ルールやマナーを守ることが非常に重要ですね。

留学中にお祭りに参加する際、間違った参加の仕方をすると、文化的な誤解や不快感を招くことがあります。まず、現地の文化やそのお祭りの背景を無視することは大きな間違いです。アメリカの感謝祭や独立記念日など、歴史や宗教的な意義が深い祭りに、何も知らないまま軽い気持ちで参加することは、地元の人々から見て無礼と感じられることがあります。感謝祭のように家族や友人が集まり、感謝の気持ちを表現する特別な日には、その意味を理解した上で礼儀正しく参加することが重要です。お祭りに参加する前に、その由来や文化的背景をしっかりと調べておくことで、地元の人々との交流がより深くなるでしょう。次に、服装や仮装を無視することも問題です。特にハロウィンやマルディグラのように、仮装が重要な要素となるお祭りでは、適切な衣装を選ぶことが非常に大切です。例えば、不適切なコスチューム、特に宗教的なシンボルを侮辱するものや、人種差別的な要素を含むものを選んでしまうと、周囲に対して大きな不快感を与え、トラブルの原因となることがあります。仮装が求められるお祭りに参加する際には、相手の文化に対して敬意を払い、他者を傷つけない選択をすることが非常に重要です。また、お祭りごとにルールやマナーが存在することを理解することも大切です。例えば、メキシコ系のシンコ・デ・マヨやネイティブ・アメリカンのポウワウのような祭りでは、特定の儀式や行動には独自のルールがあります。これらのルールを無視して、写真を撮ったり、儀式に適さない行動を取ったりすると、地元の人々に不快な思いをさせてしまう可能性があります。祭りに参加する前に、地元の人や主催者に事前にルールを確認し、その文化に対して適切に敬意を払うように心がけることが大切です。

酔っぱらうのがお祭りではない!

お祭りの際に過度に酔っ払うことも避けるべき。特にオクトーバーフェストやマルディグラのような、お酒が中心となるイベントでは、雰囲気に流されて飲み過ぎてしまうことがありますが、これは危険。過度な飲酒は、周囲に迷惑をかけるだけでなく、時には自分自身や他人に危害を加える結果になることもあります。適度にお酒を楽しみ、節度を持って行動することが、祭りを安全かつ楽しく過ごすための鍵です。他にも、他の文化を軽んじる態度を取ることは絶対に避けるべきです。たとえば、セント・パトリックス・デーでは、アイルランド系移民の文化を祝うことが重要な要素です。緑の服を着たり、クローバーのシンボルを身につけたりすることは楽しい要素ですが、文化の重要性を軽視し、ステレオタイプな行動を取ることは不適切です。文化や伝統を正しく理解し、尊重する姿勢を持って祭りに参加することが、地元の人々との良好な関係を築くために不可欠です。

まとめ

日本ではあまり重要視されないかもしれませんが、宗教的な意味を軽視しないことはとても重要。特にクリスマスやイースターのような宗教的な祝祭は、単なるイベントではなく、深い宗教的意義を持っています。宗教的な行事や祈りの場でふさわしくない行動を取ることは、無礼と受け取られる可能性があります。クリスマスは、家族や友人との楽しい時間を過ごす日であると同時に、イエス・キリストの誕生を祝う神聖な日です。宗教的な意味合いを理解し、尊重した態度で参加することが大切ですよ。そして留学生活を存分に楽しみましょう。

Enjoy NY!

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