カテゴリー:留学の注意点
留学の注意点 その29:ESTAで渡航後、帰国してからのビザ申請の注意点
さて、今回の留学の注意点。ESTAやBビザで渡航、クラス受講後、帰国して学生ビザを申請するときの注意点です。
本当にこのプログラムを長期受けて問題ないか、事前に来て短期間でテスト受講される方も少なくありません。
数週間プログラムを受講し、やっぱり長期で再度来米しようと、I-20を持って帰国してビザを申請されるのです。
さて、今回はそのトラブル予防についてです。
■ ESTAやBビザで渡航した場合の受講時間は週14時間!
ESTAやBビザで渡航した際にも英語学校や色々なカルチャースクールの受講はできますが、「18時間を超えないプログラム」というのが条件です。
18時間以上のプログラムはクレジットとしてみなされるため、受講はできません。
当校では月曜から木曜の14時間コースで、テスト受講をしていただけます。
■ 実際にあったトラブル
今回、フランスからの受講者が36週申し込まれましたが、なぜかI-20なしでいきなり渡米。ESTAで来られました。
「え、ESTAで来たの」とスタッフは急きょ、14時間コースへ彼のプログラムを一旦変更。
月曜から木曜で4週受講されました。
4週受講して、やっぱり長期で受講したいということでフランスに帰ってビザを申請したのですが、「ビザが却下になった!」と慌てふためいたメールをもらいました。
よくよく聞いてみると、ビザ面接の際にESTAで渡米していた期間、「学校でフルタイムのコースを受講した」と伝えてしまったのとのこと。
時間数は言わなかったらしいですが、「フルタイムコースを受講」ということで面接官は、却下を押してしまったようです。
■ なんとかビザがおりました
学校から、受講した期間、受けたプログラムと時間数、トレーナーの出席確認の証拠などをそろえて、オフィシャルのStatementを発行しました。
どうやらなんとかビザはおりたようです。来月末に再度渡米して、長期のプログラムを受講されます。
————————————–
一度却下されるとよっぽどきちんとした理由と証明書を出さない限り、ビザが下りることは難しいようです。
この方の場合、面接官がはっきり「ESTAで渡航中にフルタイムプログラムを受けているから」と伝えてくれたのが幸いでした。
ほとんどの方の却下は「214B」の理由で、国に戻る保証がない、母国との強い関係が不透明といった理由です。
これを覆すのは容易ではありません。
大事な要素は、
- できるだけ良いFinancial Documentを用意すること
- 面接で、「プログラム終了後は帰国する」とはっきり言うこと
- 帰国するかどうか、行ってから決めるなどの不確定要素は言わないこと
などでしょうか。
日本のパスポートは、そんなに多くの却下は聞きません。ただ、ステップを間違えると当然却下になりますし、準備を整えたうえで面接に臨みましょう。
面接手順は、こちらにも掲載しています。
なお、以前Mビザで留学し、またFビザで留学しようとされる方は事前にご相談ください。
ビザ申請のご相談も随時受けています。
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