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New York English Academyブログ New York Taste <ニューヨーク テイスト>

2014 年 6 月 29 日

カテゴリー:ニューヨーク情報

ニューヨークニュースから覚える英単語 Obesity

NY1は1日中ニュースを流すチャンネルです。ニューヨークの一つのニュースを数日にわたって追っていくと、ふつうはクラスのテキストに出てこないような単語を覚えていくことができます。

今話題になっているニューヨークのニュースの内容をお知らせしながら、そのニュースに出てくる英単語も一緒にご紹介します。今日はその内容の1回目のブログです。

アメリカではバケツのようなカップのコカ・コーラとポップコーンを片手に映画を見るアメリカ人がたくさんいます。
「あのサイズを飲むのか・・」と日本のサイズを知っている自分にとっては、アメリカ人が日本で映画を見るときはさぞかしコーラのサイズに不満だろうなあと思ってしまいます。

大きければいいってもんじゃないだろうに、と思いますが、アメリカらしいカルチャーといえばそんな気もします。

2012年、ニューヨーク前市長のブルーンバーグ氏は、16オンス以上(450mlくらい)の容量のLarge Sugary Drinksの販売を禁止する法律を可決を試みました。要するに特大サイズのコーラやペプシ・ファンタオレンジなどが飲めなくなる、ということです。ニューヨーカーの健康のため、肥満防止という大きな建前の元に押し通そうとしましたがファーストフードも含めてこの業界にかかわる人々や団体は猛反発。施行予定だった2013年3月12日の前日に州地裁が無効判決、その後州高裁も同年7月に同様の判決、とうとう先週26日の最高裁で市側の敗訴となりました。

ニューヨーカーの反応は、「人にはなんでも飲みたいものは飲む権利がある」と判決を支持。というわけで、ニューヨークから特大サイズの炭酸飲料が消えることはなくなりました。

この記事でしつこく出てきた単語は「obesity」(オベシティ)。「肥満」です。
ニューヨーカーは過去20年でRate of obsity(肥満率)が150%アップ、65万人が糖尿病と言われています。
11-12年前、Obesityと診断されたのは5人に1人が、今や3人に1人。とくに収入が少ない家族にはObsityの傾向が強いと言われています。安いファーストフードやシュガードリンクで食事をすませるからです。このObesityの率を下げようと市はスーパーマーケットと組んでヘルシーなFoodを置いたり、さまざまな試みを行っています。ニューヨークのObesityは、思った以上にシリアスです。

Obesity-一つ単語を覚えましたか?

ブルーンバーグ前市長の「市民の健康のため」というすばらしい旗揚げの元、2年にわたって騒動を起こした特大サイズのシュガードリンクの販売禁止の法令は、先週でどうやら決着がつきました。
でも彼が推し進めたこの法案の本音は、「ニューヨーカーの健康のため」ではないようです。 理由は、一ッ葉高校の校長のブログをどうぞ。

しばらくは、またバケツのようなコーラを飲んでいるアメリカ人を映画館で見れそうです。

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