アメリカ留学中の携帯電話の準備
留学中の携帯電話をどうするのかはいくつかのチョイスがあります。
留学の期間によってどの方法がベストなのか、変わりますので状況に応じて選びましょう。
短期留学のケース:
- オプション1:日本からお持ちのスマートフォンやタブレットを活用し、学校や滞在先、駅の無料Wifiに接続する
ニューヨークでは公共機関での無料Wifiの導入が進んでおり、図書館、駅、公園、交差点など数多くの場所でインターネットを利用することができます。またカフェやファーストフード店でもWifiをサービスしているところが多くあります。ただこれらのサービスは常時ハイスピードとは限りません。モバイルWifi ルーターを購入することも一つの手段です。
**モバイルデータ通信機能をオフにしておかないと国際電話料金となります。
- オプション2:日本の通信会社の海外サービスで常時接続する
日本の通信会社の海外サービスで常時接続する場合、渡米前に通信会社にご確認ください。
モバイルWifiルーターとは:
現地の通信会社がプリペイドサービスを提供しています。安価に利用できますが、有効期限が数カ月だったりしますので、短期留学には向いていますが長期留学には不便かもしれません。
アメリカでは「有効期限無期限」のプリペイドWifiルーターを購入することが可能です。(例:Internet on the Go)
利用料金のバウチャーも一緒に購入したほうが良いでしょう。値段は無期限のものと、有効期限があるものと2タイプ、また容量で金額が違います(10ドルから50ドル程度)
例: 25ドル → 30日限定は3GB、無期限の場合は1.5GBなど
長期留学のケース
- 日本で使っている携帯は?
日本で使っていた携帯は、留学するときに解約してもよいですし、契約プランを変えて保持してもらってもよいと思います。要するに留学中は最低限の金額を払って携帯を保持し、帰国したらまた復活させる方法です。
au, docomo, softbankでは数百円程度の支払いで契約解除せず、休眠サービスを提供しています。この方法ですと違約金の発生もありませんので、解約して留学するより良いかもしれません。
手続きについては、契約先の通信会社にご確認ください。
- オプション1:アメリカで携帯電話を購入する
留学先で、携帯とSIMカードの両方を購入します。
注意していただきたいのは現地で新しく携帯電話を準備する場合、事前に電話番号等をご家族に伝えておくことができません。現地購入になると使い方もすべて英語案内となり、日本語案内はありません。
(*留学前に携帯電話を準備し、電話番号を発行できる「h2o by KDDI」のサービスがあります。詳しくはお問い合わせください。)
1)利用前に料金を支払うプリペイドタイプの携帯を購入
お支払い料金と身分証明書があれば購入できます。
契約不要ですので、解約したいと思った時には気にせず利用停止ができることがメリットです。ただ本体料金を最初に払うため初期費用がかかります。(携帯機種代を契約時に全額支払いとなり、機種によって$50-$800と値段も様々です。)
携帯の本体を購入の際にSIMカードも一緒に購入します。携帯やSIMカードのパッケージに番号などの記載がありますのでパッケージは捨てずに保管しておくことをおすすめします。
アメリカの大手の通信会社は以下です。
・Verizon
・AT&T
・Sprint
・T mobile
・Metro PCS、Virgin Mobile(プリペイド専門):
Metro PCS、Virgin Mobileはプリペイド専門で、大手に比べて安価ですが郊外での電波が入らないことがあります。
プリペイド携帯はソーシャルセキュリティ番号や銀行口座がない留学生にも簡単に利用できるのでお勧めです。
支払いはオンラインの自分のアカウントから行います。
2)ポストペイドタイプの携帯を購入
正規契約で購入するタイプです。契約期間中の解約は日本同様、違約金があります。またソーシャルセキュリティ番号などの提示も求められますので、ソーシャルセキュリティ番号を持てない留学生には不便です。
- オプション2: 日本で利用している携帯のSIMロックを解除して、SIMカードのみをアメリカで購入。
購入したSIMカードを挿入して利用する
この方法を利用する場合は、事前に契約している通信会社にご確認ください。
利用するためには以下の3つの条件を満たす必要があります。
1)2015年5月以降に販売された携帯であること
2)携帯の使用期間は各通信会社の規定の期間を満たしていること
3)アメリカの周波数に対応していること
携帯の使用期間によってSIMロック解除がいつでもできるというわけではありません。
またSIMロック解除は各通信会社の店頭、サポートサイトなどで行ってください。
店頭で行う場合1000-3000円の手数料がかかる場合もあるようです。格安スマートフォンはSIMロック解除は可能ですが、アメリカの周波数に対応していないケースが多いです。
対応できる機種なのかどうかを確認して問題なければ、留学してから現地でその携帯に合うタイプのSIMカードを購入します。
以下の点がリスクです。
- アンドロイドの機種、iPhoneなど機種によってSIMカードの種類が違いますので購入される際にご注意ください。
- 電波がつながりにくいこともあるようです。
SIMカードとは:
SIMカードとは電話番号などの情報が記録されたカードのことで、購入した携帯機種に装着されています。逆に言うとSIMカードを装着しないと携帯の利用ができないのです。
今までは通信会社が独自のSIMカードを利用し、特定のカード情報しか読み取れないように設定していました。(SIMロック)これによって契約者はほかの通信会社へ容易に変えることができなかったのです。
2015年に総務省から各通信会社へこのSIMロックを解除するように指導があり、現在ではSIMロック解除が可能になりました。
ニューヨークのWifi
ニューヨークは世界で見てもネット環境が進んでいます。
マンハッタンではLinkNYC(公共Wifiで利用されなくなった公衆電話をWifiに変更するニューヨークのプロジェクトです)が至る所にあります。速度も200Mbpsで快適です。
LinkNYCの使い方は、携帯のWifiの一覧から「LinkNYC」を選び、メールアドレスを登録。Certificateがインストールされますのでそれから使用開始が可能です。
地下鉄では「TransitWirelessWiFi」の無料Wifiサービスが提供されています。
ほとんどのバス車両はWifiは提供していませんが、ブロンクスやクィーンズで走行している一部のバスは提供しています。また充電も可能です。
NYC Ferry(フェリー)は無料Wifiの使用が可能です。その他カフェ、ホテル、レストラン、美術館等、あらゆるところで無料Wifiは利用できます。
ネット環境は進んでいますが、常時不安なくインターネット環境を求めるなら、レンタルWifiを借りる、もしくはアメリカで携帯を調達することもお勧めです。
アメリカの携帯事情
日本では電話を掛けたほうに通話料がかかり、受けたほうにはかかりません。アメリカでは電話を掛けたほうにも受けたほうにも料金が発生します。
日本では「私はあまり電話はかけないから」という方のために格安のプランがありますが、アメリカはそのような事情ですので「一カ月〇分の通話料で〇ギガのデータ通信料」という契約です。
相手が電話をかけてきて長話をすれば、受けた本人も支払いが発生することを覚えておいてください。
短期・長期留学で事情も違いますので、どのプランを選ぶかよくご検討ください。
また、契約している通信会社にもご相談ください。
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